FX Macro Reference · 日本時間基準
何を測る指標か、なぜ為替が動くのか、そして日本時間の何時に来るのか。 発表時刻は各国の夏時間・標準時を日付から自動判定してJSTに換算しています。
個別指標の暗記より、この6つのほうが期待値に効きます。
市場価格には発表前に予想が織り込まれています。CPIが前年比3.0%でも、予想3.0%なら理論上は動きません。見るべきは実測値そのものではなく、コンセンサスとの差(サプライズ)と、その符号です。
指標が直接為替を動かすのではなく、政策金利の将来予想を書き換え → 期間金利(特に米2年債利回り)が動き → 内外金利差が変わり → 為替が動くという連鎖です。USD/JPYは特に米金利との連動が強いので、指標発表時は為替より先に米金利を見ると初動の理由が読めます。
金利経路と逆向きに働くことがあります。米指標が極端に弱いと「利下げ期待 → ドル安」と同時に「リスクオフ → 円買い」が起きてUSD/JPYは大きく下げますが、米株高を伴う「弱いがソフトランディング」の弱さだとクロス円が買われて相殺されます。どちらの経路が主導しているかは米株と米金利の組み合わせで判別します。
雇用統計はNFP・失業率・平均時給が同時に出て、しばしば矛盾します。事前に自分の中で優先順位(例:失業率>平均時給>NFP)を決めておかないと、初動の1〜2分で判断が固まりません。CPIなら総合ではなくコア、さらに住居費を除いたコアサービスが本命です。
発表直後の数秒はヘッドライン数値に反応する自動売買が価格を作ります。内訳が読まれて再評価が入るのは数分後で、初動を完全に打ち消す往って来いも珍しくありません。指標を「その瞬間に取る」のと「落ち着いてから方向に乗る」のは別戦略なので、どちらをやるか決めて記録を分けてください。
インフレが問題の局面では物価指標が、景気後退が懸念される局面では雇用指標が主役になります。この表の重要度は「近年の平均的な目安」であり、中央銀行が直近の声明で何に言及しているかで格上げ・格下げしてください。判断材料は各会合の声明文と議事要旨です。
この表に載せているのは各機関の定例スケジュールです。祝日、政府機関の閉鎖、統計制度の変更などで実際の日時はずれます。取引前には必ず一次ソースのリリースカレンダーで確定日時を確認してください(各行に公式リンクを付けています)。
重要度と関連指標の記述も、近年の市場の扱われ方をまとめたものであって固定的な事実ではありません。中央銀行が直近の声明・議事要旨で何に言及しているかを見て、自分で更新していく前提で使ってください。